蒼梧藩国全容





■上流地域
①鶯居(おうきょ) 小さな邑(ゆう)だが、多くの医者を輩出することで知られる。その名の通りウグイスの多い邑でもある。元々、住民たちは原生林に分け入って生薬を採っていた。薬草園を作り、科学的な精製を行うようになった現在でも、かつての暮らしを忘れず、慎ましい生活を送っている。領主の封号は杏林(きょうりん)君。
②天池(てんち) 九巍山の冷たく澄んだ雪解け水を集める天池と、その畔にある同名の邑は、湖畔の避暑地として知られている。湖に突き出たコテージで数日も過ごせば、心がまっさらに洗われると評判である。昔ながらの漁が今でも行われており、身が締まった淡水魚の香草焼きは絶品。なお、 天池には龍が住むという伝説もある。封号は澄明(ちょうめい)君。
③湯城(とうじょう) 九巍山がもたらす地熱の恩恵を受ける温泉町。温泉の発見は古く、文献記録のない上古に遡る遺物(アオギリの幹をくりぬいた風呂桶など)が発見されている。温泉まんじゅうや温泉たまご、アオギリ牛乳などの名物を擁し、夏には「湯城音頭」を歌いながらの盆踊りが行われる。封号は蕩楼(とうろう)君。
九巍城(きゅうぎじょう) 九巍山の街道を見下ろす位置に建てられた山城。蒼梧藩国成立以前に建築され、古く規模は小さいが作りは堅牢。城本体だけでなく、城下町である温泉街の隘路もあって、大軍が攻めづらい作りになっている。また、城の各所に設けられた狭間からは、街道や城下町を狙撃することも可能。
④孤竹(こちく) 矢竹や淡竹などを産するさほど大きくない邑。筆や釣り竿など竹細工はもちろん、儀礼用の公式文書に用いる竹簡などもこの邑で作られる。工芸品は持ちもよく、最近になって人気が再燃している。 食料品に関しては他の邑同様、平野での稲作の他に、居住地周りの林でタケノコ、九嶷山方面の傾斜地で蕎麦が栽培されている。また数は多くないが山林に入り鹿、イノシシ、タヌキ、兎、キジ、へび等を獲るものもいる。 住民は年少期を孤竹で過ごし、その後、九江天啓府や稷阜で経験を積み、また孤竹に戻ってくることが多い。 なお、実は忍者の血統を色濃く残している邑であり、住民は戦闘能力および情報収集能力に秀でている。これは親から子へ、それらの重要性および技術を伝えられているためであるという。 封号は護節(ごせつ)君。  担当PL:sottaさん
■中流地域
中流地域の黄漢(こうかん)平原には、上流地域よりも大きな邑が点在している。
⑤常昭(じょうしょう) 穀倉地帯の中枢都市であり、大邑・常昭とも呼ばれる。周辺には農業・畜産を主要産業とする小邑が数多くあり、それら生産物の集積地であり加工・流通のためのセンターにもなっている。蒼梧藩国の食を支える都市であり、食品メーカーも多く本社を置いている。毎年のように新商品が開発されており、安全で美味しい食品を下流の人口集積地に送り出している。封号は共食(きょうしょく)君。 PL候補:チエカナさん
⑥昌徳(しょうとく) 古代より良質の粘土を産することで知られ、陶芸村として栄えた。現在でも蒼梧藩国では昌徳の陶器が愛されているほか、土産物としても人気がある。昌徳の焼き物は藍色を用いた絵付けの妙で知られるが、他国からの観光客向けの体験ツアーも人気を博している。封号は藍花(らんか)君。 担当PL:絵師さんどなたか
⑦益津(えきしん) 蒼江の渡し場に近接し、古来からの河川・陸上流通の要衝。上流部で切り出される建築資材の中継地でもある。蒼江を行き交う船や、街道を行く隊商の護衛を生業とする者たちが多くおり、彼らは近代化がすすむにつれ同業者組合を結成して、現在は領主を頂く警備会社となっている。封号は殷商(いんしょう)君。
⑧稷阜(しょくふ) 古代ここにあった小国は賢者をよく用い、学問が栄えた。その伝統は世代を超えて受け継がれ、現在では一大学究都市となっている。各分野で蒼梧藩国の次代を担う人材が、日夜研鑽に務めている。巨大な図書館も備えている。封号は隆文(りゅうぶん)君。
■下流地域
⑨九江天啓府(きゅうこうてんけいふ) 蒼江デルタに築かれた、蒼梧藩国の首都であり最大都市。最大の人口・商業集積地である。藩王と王犬お世話係、宮廷絵師はここに常駐し、摂政もここで指揮を執ることが多い。各種官僚機構のトップがここに所在し、領主も領地と首都を行き来している。また、藩王直属機関として、国立特殊強化繊維研究所がある。
⑩通呉(つうご) 工業地域。もともと職人の工房が多く、船舶や馬車等を作っていた。現在では自動車や船舶を主に製造しており、輸送船舶も多くはこの地に寄港する。藩国全体の産業・交通を支えている。封号は番匠(ばんしょう)君。
⑪昇竜島(タンロンとう)  首都の近隣に浮かぶ大きな島。この地域を古くから往来した海上民たちの根拠地であり、近代になって藩国結成に参画した。首都の向かいに位置し、空港とリゾート地を有する。通呉、長汀とともに首都圏を形成する。封号は昇竜(タンロン)公。
⑫長汀(ちょうてい) 有史以前からの漁港。河口部の豊かな漁場がもたらした川と海の幸を中継し、全国、全世界に輸出する。長汀市場の場外市場は観光客でも訪れることができ、朝採れたばかりの魚を、格安で味わうことができる。封号は臨浦(りんほ)君。


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