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記事No 336
タイトル ガス窯
投稿日 : 2018/01/11(Thu) 22:18:50
投稿者 新荼 稠@蒼梧藩国
参照先
ガス窯 評価値:5 RD:9

窯の種類
プロパンガス自然燃焼式とプロパンガス強制燃焼式、都市ガス式があり、目的に合った窯を選ぶことが出来る。

窯の特徴と構造
窯内部の左右にバーナーを配して、熱を炉床に設けた穴から煙道、煙突へ流す倒炎式という炎の流れで作るので、焼成むらが少ないのが最大の特徴。また、高性能点火装置や、耐火断熱軽量レンガで作られており、保温性・断熱性にも優れている。耐久性を高めるため、摩耗しやすい扉は旋垂扉を採用し、長期使用時の前面扉の傾きを抑えている。

焼成のバランス
ガスバーナーは火足が短く、小さいので満遍なく熱が炉内にまわってゆくことが可能。火足が短いということは炎の頂点が低いことなので、熱が炉内の上部に溜まり過ぎないようにできる効果がある。また、バーナーが小さいということは、炉内に並べる本数が増えることなのでおのずと焼けむらも少なくなる。そのため炉内温度差は数℃から20℃位に抑えることが出来る。

焼成雰囲気
酸化雰囲気と還元雰囲気に大別でき、前者は焼成中、窯の中に充分な酸素が供給され、燃焼による二酸化炭素と酸素がある状態、対して後者は酸素の供給が少ない状態の燃焼(酸欠状態)で、炉内に一酸化炭素が発生し、釉や素地の中の酸化金属を還元して色を変化させる。焼成中にそれぞれの雰囲気を交互に組み合わせることも容易なので、酸化、還元のどちらも無理なく焼成でき、作品のバリエーションが多くなる窯といえる。

焼成コスト
プロパンガスも都市ガスも、比較的価格が安定していて、プロパンガスの購入方法は、気体で買う場合と液体で買う場合の二通りがあり、気体(ガス化したもの)で購入するのは一般家庭用。液体(ボンベ)で購入するのは主に工業用となっている。燃料として液体ボンベを使用する場合、使用量が多くなるので単価は安くなる。都市ガスは、市街地での使用に適している。

設置スペース
陶芸窯を使う場合、窯というものの性格上専用の場所(窯場)があることが理想的。主に建物の北側に置くことが多く、冬は寒く、夏は暑い典型的な場所にある。

操作性
ガスの配管は上流側からボンベ・調整器などの制御機器・バーナーというように1系統で、1つの調整器でガスの圧力を変化させれば点火しているバーナーすべてに及ぶので非常に楽に操作できる。また、窯に供給されるエアーのコントロールは、基本的に窯背面のドラフトやダンパーで行うので、炎のバランスを意識することなく焼成が可能。

安全性
ガスという見えない気体燃料ということから、爆発するという不安も多いが、ガスの性格を充分理解して窯を操作すれば非常に安全でクリーンな燃料といえる。また、もし窯内にガスが溜まりそれに何かの火で着火したときは、窯の天井部分のレンガが抜けるように施工されていて、これによって周囲には広がらないので大事故になることが少ない。よって安全性は非常に高いといえる。

使用可能年数
ガス窯は一般的に30年位といわれている。これは使用環境や焼成の頻度などでも変わるが、機械的構造の部分がほとんどないので長期にわたって使用できる。

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